バルコニー、ランドリースペース等、各洗濯乾燥方法のメリットデメリットについて

今回は、乾燥方法によって、かかるトータルのコストを算出しつつ、それぞれのメリットデメリットをご紹介いたします。

特に、バルコニーはメンテナンスコストがかかるから選択しない方が良いと最近よく聞きますが、トータルコストをしっかり把握して比較すると、意外な結果になりましたので是非ご参考に。

以下解説です。

①メリット
・洗濯乾燥のコストが抑えられる。


②デメリット
・天気に左右される。
・バルコニーが2階の場合は2階まで洗濯物を持って上がるのが大変。
・メンテナンスを怠ると雨漏りリスクがある。

③トータルコスト
・整備費用:50万円/坪×1坪=50万円
・バルコニーのメンテナンスコスト:1.5万円×35年=52.5万円
・計102.5万円

①メリット
・布団カバーなど、いずれにせよ洗濯後に2階に持っていく必要のあるものをバルコニーで乾 かす事で家事負担を軽減しつつ、光熱費を抑えられるニーで乾かす事で家事負担を軽減しつつ、光熱費を抑えられる。それ以外の洗濯物はドラム式洗濯機で乾燥まで通しで行ってくれるので、後は畳むだけ。

②デメリット
•バルコニーのメンテナンスを怠ると雨漏りリスクがある。

③トータルコスト
・整備費:50万円/坪×1坪=50万円
・バルコニーのメンテナンスコスト:1.5万円×35年=52.5万円
・ドラム式洗濯機電気代:890W×1回×35円×365日×35年=40万円
・ドラム式洗濯機交換費用(縦型との差額):128万円(※計算式は一番下に記載)
・計270.5万円

①メリット
・洗濯したものをそのままランドリールームで干せる。

②デメリット
・細かい洗濯物をピンチハンガーに止める手間は残り、乾燥時間も長い。

③トータルコスト
・整備費:100万円/坪×1坪=100万円
・除湿器電気代:320W×8時間×35円×365日×35年=115万円
・計215万円

①メリット
・小物はドラム式洗濯機で乾燥まで行い、大物はランドリールームで干す事で、効率よく家事の短縮ができる。

②デメリット
・トータルコストがかかる。

③トータルコスト
・整備費:100万円/坪×1坪=100万円
・ドラム式洗濯機電気代: 890W×1回×35円×365日×35年=40万円
・除湿器電気代: 320W×4時間×35円×365日×35年=57.5万円
・ドラム式洗濯機交換費用(縦型との差額):128万円(※計算式は一番下に記載)
・計325.5万円

①メリット
・ 小物は幹太君で乾燥まで行い(入れ替える手間あり)、大物はランドリールームで干す事で、効率よく家事の短縮ができる。

②デメリット
・トータルコストがかかる。
・整備時に住宅性能の保全に関する注意事項がいくつかあり。

③トータルコスト
・整備費:100万円/坪×1坪+50万円=150万円
・幹太くん光熱費:70円×1時間×365日×35年=89.5万円
・除湿器電気代: 320W×4時間×35円×365日×35年=57.5万円
・幹太君交換費用:1回50万円
・計347万円

①メリット
・ 小物はドラム式洗濯機で乾燥まで行い、大物は浴室乾燥で乾かす事で、効率よく家事の短縮ができる。

②デメリット
・乾燥機能が壊れた時に乾燥に困る。
・光熱費がかなりかかる。

③トータルコスト
・ドラム式洗濯機電気代:890W×2回×35円×365日×35年=80万円
・浴室乾燥電気代: 1200W×4時間×35円×365日×35年=215万円
・ドラム式洗濯機交換費用(縦型との差額):128万円(※計算式は一番下に記載)
・計423万円

※ドラム式洗濯機交換費用(縦型との差額)=25万円×(35年/6年)-5万円×(35年/10年) =128万円

以上のように、どれも一長一短あり、各ご家庭のライフスタイルに合わせて選択するものだと思いますので、優劣はつけ難いかと思っています。
幹太君とドラム式洗濯機も、コスト面、乾燥時間と入れ替え手間を比較すると甲乙つけ難いですね。
一つだけ言えるとしたら、浴室乾燥だけは、圧倒的にコストがかかるのでやめた方が良いことくらいでしょうか。

LIVING Journal / 家づくりの手帳 のアバター

自然素材の家づくり

一級建築士の家づくりについて紹介いたします。ガルバリウム鋼板と自然素材(漆喰、無垢床)の家。吹き抜け、リビング階段、天然芝や植栽のある暮らし