注文住宅を建てるにあたり、大変なのが土地探し。土地をお持ちの方や資金に余裕のある方は別として、土地から探す方のほとんどの方にとってはこの期間が一番長いのではないでしょうか。
それにあまり楽しくもないし、正直言って結構辛い期間であったりします。
また、土地探しに成功するか否かで、建物本体にかけられる予算も変わり、家づくりをする上で多くのウエイトを占める部分になります。
私が土地探しに要した期間は計6ヶ月、その間はずっと土地の新着情報を眺め続け、現地に足を運んだ数は70件近くにのぼります。
良い土地が見つかっても買付申込で他の人に先を越されたり、自分が先でも売主判断で別の方に売られたり。
特に自分が土地探しをしている時はコロナ禍初期である事もあり、相当流通が早く苦労しました。
その中で、自分が土地探しをする上で大事にしていた事、失敗から学んだ事をご紹介します。
Ⅰ大事にしていた事(優先順位順)
自分が大事にしていた条件は、
①値段(ローン金額から理想のプランの建物代金を引き、逆算して試算)
②全てのハザードマップで問題ない事
③明らかに怪しい擁壁が設置されていない土地
④治安が良い(ネットサーチや近くの小中学の口コミ等で判断)
⑤幼稚園が近い
⑥スーパーが近い
⑦第一種低層住居専用地域等、良好な住環境が将来に渡って保全されやすい土地
⑧余計な都市計画条件が付与されていない土地
⑨旧分譲地等、区画の綺麗な土地
⑩通勤距離
以上の通り、⑩は最低限のラインだけ設定し、ほぼ捨てました。
最終的に、⑨以外の条件を満たす土地に巡り会えましたが、3度買付申込またはそれに近い手続きをしようとして上手くいかなかった出来事がありますので紹介いたします。
Ⅱ失敗談
①1つ目 いつの間にか売られていた
•建築をお願いした工務店とは別の工務店でお願いしようと考えていた時、その工務店では不動産仲介もやっていて、お任せ頂けないかとの事で話があり、自分で探しても良いと思っていたが、探して頂けるならありがたいと考えて申し出を受ける事に。
•希望の土地が見つかり、その土地で考えたいと伝え、工務店から不動産会社に問い合わせて頂いたところ、不動産会社から、まだ調査段階なので少し待って欲しいと言われ、準備できたら連絡すると言われた。その後連絡を待っていたら、いつの間にか個人の方に売られていた。
このケースでは、売主側の仲介会社が両手仲介を狙った意図が見えました。よく良く考えたらスーモの物件情報に出ているのに少し待ってくれは不自然。工務店に不動産仲介部門があった事が悪さした事例と思っています。
(工務店が悪いというより、工務店が仲介会社であるが故に、売主側の仲介会社に片手仲介を嫌った思惑があったように感じています。)
②2つ目 売主にお手紙を発行する
•また気になる土地を発見してこの土地を購入したいと工務店に伝えたところ、売主にお手紙を発行したと伝えられた。正直なんでそんなまどろっこしいことをするのかと思ったが、その間に別の方と制約した。
このケースでは、工務店不動産仲介部門が両手仲介を狙ったケースと考えられる。こちらも工務店に不動産仲介部門があった事が悪さした事例と思っています。
この2件をきっかけに、この工務店を信用できないと判断し、別の工務店で検討を依頼し、土地は自分で探すことに決めました。
③3つ目 タッチの差で購入に至らなかった
•とても魅力的な土地が見つかり、物件情報が出てすぐ地図上で現地を特定し、その日のうちに現地を確認し、プランがおさまることを確認の上、翌日に買付申込を行いました。
•ただし、非常に人気だったらしく、同時に3件の買付申込が入ることに。
•一応自分が一番手であったが、他の2名もタッチの差で、不動産仲介会社から売主へは、3件ほぼ同時で自分がその中で最初だった旨をご説明いただけたと聞きました。
•しかし残念ながら他の方に決まりました。不動産仲介会社に聞くと、売主側も早く現金化したい考えがあり、買主はHMの営業担当の方からの申込で、すでにお施主さまとの工事請負契約が済んでおり、その土地でのローン審査も出来ていて、確実なキャッシュインが見込めるからとの事でした。
この件については、買われたお施主様の本気度と、HMの営業マンの努力の結果なので、仕方ないかなと思います。
これらの出来事の後、正直大分家づくり熱が覚めたのですが、土地の新着情報の確認は毎日続け、結局4度目の正直で見つけた今の土地が最高だったと思っています。
また、土地探しを通じてとても勉強になったので、これらの経験が、これからの家づくりをされる方々の参考になればと思い投稿させていただきます。
家づくりにも言える事ですが、希望の土地が見つかったら、担当者任せにするのではなく、しつこいくらい状況を確認した方が良いです。

