木造在来工法で目指せる断熱性能

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木造在来工法で、充填断熱とした場合に、断熱性能がどのようになるのか試算してみました。延べ床面積が108㎡、2階建ての住宅になります。

以下、断熱仕様のスペック

樹脂サッシ:Low-e複層ガラス8㎜ アルゴン

屋根:吹付硬質ウレタンフォームA3種 150㎜

壁:吹付硬質ウレタンフォームA3種 85㎜

床:押出ポリスチレンフォーム 65㎜

壁は充填断熱のみ、床は根太間断熱、天井は梁間断熱で想定しています。吹付硬質ウレタンフォームのA3種は、100倍発砲ウレタンとなりますので性能としては高いものではないですが、吹付硬質ウレタンフォームを採用するほとんどの住宅は、この100倍発砲のものになります。壁内の断熱材は実際にはもう少し厚みは出ますのでUA値としてはもう少し上げることはできますが、試算なのでいったんこの数値で算出しております。

結果を見ると、UA値で0.48となります。壁の断熱材を少し厚くして、あと0.02くらいは改善できる可能性はありますが、変わってもそれくらいの差。

また、吹付硬質ウレタンフォームを30倍発砲のものにする方法もありますが、それでも0.05くらいの改善にしかなりません。こうしてみると、断熱等級7やそれに近い数値を出そうとした場合は、充填断熱に加え、付加断熱が必須になってくることが分かるかと思います。

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